美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2021年12月19日、こんぴらさんの表書院で名画鑑賞

鑑賞日:2021年12月19日(日)、曇り風強し時々晴れ

場所:うどん県琴平町

 

表書院入館料:800円

 

昨年12月19日は、こんぴらさんの表書院を訪れました。

表書院の入口

こんぴらさんの山道を歩き、表書院が近づくと、虎が描かれた大きな看板が見えてきました。

表書院

そこを右に曲がった所に建っているのが、重要文化財の表書院です。

 

板敷の廊下を進むと、右手の座敷が鶴の間です。

襖には、円山応挙が描いた鶴が飛び、羽を休めています。

 

その隣の大きな座敷には、同じく応挙が描いた虎が、襖の中で動いています。

先客が先へ進んだ後に、水を飲んでいる虎の親子をじっくり眺めてみると、特に骨格の素晴らしさが伝わってきました。

 

応挙の絵は更に、池泉に面した座敷の襖に、保津川をイメージしたとされる川が流れています。

その流れを上段から下段へと、ずっと視線を下げて行くと、廊下を越えて庭の池へと注ぐ工夫がなされています。

 

尚、名画が生きている書院の維持は大変なようです。

柱に掲示されていた小さな棟札には、概ね6~8年ごとに、屋根の桧皮を葺き替えていることが分かりました。