美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2022年6月18日、葛井寺の御本尊他拝観記録

拝観日:2022年6月18日(土)、晴れ時々曇り

場所:大阪市藤井寺市

御本尊拝観料金:500円

葛井寺楼門

6月18日は、西国第5番札所の葛井寺へお参りしました。

 

毎月18日は、観音様の縁日です。

葛井寺では毎月18日に、国宝の御本尊を観ることができます。

 

葛井寺本堂

本堂本堂に上がる前にはまず、ストローと同じくらい太い線香に火をつけます。線香はすぐに香炉には焼べずに、少しばかり煙を身体に浸して清めます。

 

靴を脱いでお堂に入ると、御本尊への受付があります。ここでは由緒書を賜ります。

内陣の前では、先客が正座して、御本尊に向き合っています。御本尊の脇には、地蔵さんと聖観音さんが立っています。

 

聖観音さんの前で焼香を済ませると、先客が立ち上がったので、今度は私が御本尊の前に進みます。

葛井寺の御本尊は、十一面千手千眼観音です。こちらの千手さんの手は、本当に1000本あります。正確には、1041本の手をお持ちです。

その御姿は、まるで孔雀が羽を広げた時のように、手が広がっています。手の多さに注目し過ぎて、私は真言を唱えるのを忘れてしまいました。

 

内陣の裏手には、小さな展示室が設けられています。ここでは、寺を紹介する動画も、放映されていました。

動画では、御本尊の手の1本1本に接写しています。1041本のうちの40本は他の手よりも長く、様々な宝物を持っています。また、御本尊の身体の仕組みについては、展示パネルで説明されています。

行基菩薩の開眼が725年と伝わっていますので、御本尊は3年後に1300歳になります。

 

展示室を出た後は、もう一度、横から御本尊に向き合ってみます。手を観れば観るほど、『観音経』で述べられているように、観音様は何もかもお見通しなのではないかと思えてきました。

 

堂内では更に、御朱印と散華も賜り、更に、御本尊の御姿がデザインされたクリアファイルも買いました。

専心龍乗観世音菩薩

本堂を出ると、楠公さん旗掛け松の隣に、龍に乗った観音さん専心龍乗観世音菩薩が立っていることに気づきました。

辰年生まれの私は、こちらの観音さんにも念入りに手を合わせました。