訪問日:2022年9月25日(日)、晴れ時々曇り
長浜鉄道スクエア入場料金:300円
昨年9月25日は、長浜鉄道スクエアを初めて訪れました。
長浜の駅前から線路沿いに少し南に歩いた所には、140年前に造られた、旧長浜駅舎が建っています。この旧駅舎と奥にある2つの展示館が、鉄道スクエアとして公開されています。
建物の前には、明治時代に輸入されたポイントが敷かれています。
受付は、駅舎の中にあります。外観がコンクリート造りであるのに対して、内装は木材が多く使われています。
待合室や駅務室の床は板張りゆえに、静かに歩こうとしても、ギシギシと音がします。
駅舎の裏手左側には、ドーム屋根の鉄道文化館があります。こちらには、長浜の鉄道の歴史が展示されています。
この展示によって、長浜になぜ、こうした鉄道関連の資料館が建っていることを知ることができました。
館内の展示では更に、米原・長浜から敦賀までの路線環境の歴史にも注目します。技術の進化によって長いトンネルが掘られて、急勾配の難所はなくなりました。
展示パネルには、電化方式が違う時代に、どのようにして機関車の付け替えを行っていたのかが構内配線図で説明されています。この配線図と機関車の動きを理解するまでには、5分以上かかりました。
鉄道文化館の次は、北陸線電化記念館に移ります。
館内には、蒸気機関車のD51と電気機関車のED70の2両が展示されています。
大変嬉しいことに、2両の機関車は、追加料金なしで、運転台の中まで見学できます。
D51の運転台に立ってみると、機関士や機関助士が、厳しい環境で運転に携わったいたことが、容易に想像できます。これでは、煙で身体を壊してしまいます。
ED70は、北陸線の交流電化とともに誕生した機関車です。
運転台は以前、安中の鉄道文化むらで見学した、直流機関車よりも広々としています。もちろん、こちらでもハンドルまで触り、機関士の気分になって、ノッチを入れる動作をしてみます。
運転台を見学後は、腰をかがめて、整備士気分で両方の機関車の足回りも確認してみました。
鉄道の歴史を学び、機関車の隅々を見学しているうちに、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
展示規模は、JRグループの博物館よりも小さいものの、長浜では内容の濃い体験をできました。