美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2022年10月17日、増上寺の三解脱門他参詣

参拝日:2022年10月17日(月)、曇り時々小雨

場所:東京都港区

 

三解脱門拝観料:1000円

宝物展示室:500円(三解脱門拝観による割引)

 

昨年10月17日は、増上寺をお参りしました。

三解脱門1

増上寺の三解脱門では、再建400周年を記念して、楼上の特別公開が行われていました。

三解脱門三解脱門2

特別公開は、令和になってから初めてのことです。

 

三解脱門の受付では、QRコードの付いた整理券と、宝物展示室の割引券を受け取りました。QRコードは、隣の席ですぐに読み取ってもらいました。

 

拝観料の支払いは、北側から門に入ってすぐの所にある券売機で買い、これを係の人に渡すと、記念品として、楼上に並んでいる羅漢さんが描かれたカードを賜りました。

ここからは、先客と距離を取り、工事の足場で用いられるタイプの梯子段を登って、一気に楼上へ達しました。

尚、門に元々設けられている梯子団は、朱塗りの漆を保護するために、立ち入り禁止でした。

 

楼上からは、大門や浜松町の高架線を望めます。

江戸時代には、海も望めたと伝わります。

 

門の中では、大殿(本堂)を背にして、真ん中に座っているのは、お釈迦さんです。

お釈迦さんの前では、改めて合掌して、焼香をさせてもらいます。

 

お釈迦さんに向かって右手には、獅子に乗った文殊菩薩、左手には、像に乗った普賢菩薩が控えています。普賢菩薩は、辰年の守本尊です。辰年で獅子座の私には、浅からぬ縁がありそうな脇侍のお二方です。

更に、左右には8体ずつ、十六羅漢が並んでいます。登楼前にもらった記念品の意味が、ようやく分かりました。羅漢さんの前には、歴代の和尚も座っています。

 

門を下りる時には、南側の梯子段を、登った時よりもゆっくりと、足を下ろしました。柱に塗られている朱は、5mmから1cmの厚さに塗られています。門の上は、別世界でした。

 

門を出た後は、手水で清めてから大殿へお参りしました。

 

三解脱門よりも暗い大殿に入ると、燈明に照らされた阿弥陀さんが座っています。

香炉の前では十念を呟いて、焼香をさせてもらいました。

宝物展示室

大殿の地下には、宝物展示室があります。今回は、こちらにも初めて入りました。

 

室内には、三解脱門の企画展示が開かれています。展示では改めて、楼上の仏様について学べました。

奥の部屋には、門を描いた絵図も展示されています。

門の公開も昔から行われていて、眺めの良い名所として知られていたようです。

 

安国殿

最後は、秘仏の黒本尊を祀る、安国殿にお参りして、御朱印も賜りました。