昨年11月23日は、新潟市内の上大川前通沿いに建つ、旧小澤家住宅を訪れました。
店舗を兼ねた屋敷は、黒板塀と黒板壁の造りです。
当日の邸内では、「秋の文化祭」として、物販や小さな展覧会が開かれていました。
座敷が少々混み合っていたので、先に、家屋と塀に囲まれた庭園を歩きました。
芝生の上には、それぞれ違った形の飛石が敷かれています。
百合ノ間の前に広がる藤棚では、フジの葉っぱが黄葉しています。また、縁の下の近くでは、ツワブキが咲いています。
クロマツに沿って、飛石伝いに半周すると、半ば築山のような高台には、色の違うカエデが紅葉しています。
カエデの間には、満開のピークを過ぎたサザンカの花も見られました。落ち葉と落ちた花びらで、地面も華やかに見えました。
小澤家と親戚関係にある齋藤家の旧齋藤家別邸と比べると、庭の規模は小さいものの、十分に見応えのある庭でした。
次は、藤棚に面した座敷に上がってみます。
座敷の廊下はガラス戸に覆われています。ガラスは表面が凸凹したタイプの古いものです。
雨雲が近づいているのでしょうか、立ち止まっていても、ガラスがカタカタ揺れ始めました。
風の音は、夏場の台風や夕立の風とは違う、冬の訪れを感じさせる音であり、こたつに入りたくなる音でもありました。
訪問日:2022年11月23日(水)、曇りのち小雨
場所:新潟市中央区
入館料:200円