美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2024年4月13日(土)、トレインパーク白山で新幹線見物

4月13日は、トレインパーク白山を初めて訪れました。

 

トレインパークには、IRの加賀笠間駅から、20分ほど歩きました。

 

トレインパークは、線路の東側に位置しますが、加賀笠間から歩く場合には、ロータリーがある西側の出口の方が、分かりやすい道順でした。

トレインパークの外観

新幹線の白山総合車両所の隣に建つ、トレインパークは5階建てです。

 

1階の有料展示は、新幹線の歴史、技術、隣の車両基地に関するものです。展示品は、レール、台車、パンタグラフ、車内表示器、グランクラスの座席まであります。

1階の展示。車両基地の配線図も観られる

階段を上り、4階のデッキには、1階の入場券で入れます。屋外には、検査場への通路が延びています。この通路からは、横を通るW/E7系新幹線を見られます。検査場内では、ガラス越しに、実際の車両検査の様子を見られます。

当日は、3編成が入線していました。イベント以外で、検査場の現場を見学できることは、大変貴重です。

 

敦賀行きつるぎ号が通過

再びデッキに出て、アプリで新幹線の走行位置を開いてみると、福井方面行きの新幹線が通過しそうです。右手から音がして、新幹線があっという間に通過して行きました。この列車は、各停便のつるぎ号でした。

 

 

トレインパーク白山有料エリア:500円

2024年3月16日(土)、今城塚古墳を歩く

3月16日は、以前から訪れてみたいと思っていた、高槻の今城塚古墳を歩きました。

 

古墳には、JR京都線摂津富田駅から歩きました。

駅前には、古墳まで1900mと書かれた小さな案内看板があります。

始めは、線路に沿って、歩行者と自転車の専用道路を歩きます。しかし、自転車の多くは、新快速と競うようにして猛スピードで走るので、十分な注意が必要です。

この看板を目印に、川沿いの道に曲がる

如是川を渡り、残り1100mの看板を見て、今度は川の左岸を歩きます。この道も往来が多く、自転車に注意しながら進みます。

 

国道を渡り、更に西国街道と思しき道を渡り、二手に分かれる右側の川に沿って行くと、古墳の墳丘が見えてきました。

 

古墳の周回路はまず、地元の人の歩く方向に従って、外濠沿いを反時計回りに歩きます。外濠は元々、空堀でした。

外濠沿いは4分の1歩いて、次は、後円部の手前で階段を登って、外濠と内濠を隔てる、築堤の周回路を歩きます。

内濠は前方部の周りを除いて、現在は空堀で、外濠と同じような原っぱです。

後円の周りをぐるっと半周すると、右手の広場には、多種多様な埴輪が並んでいます。

 

築堤の周回路は、1km弱あります。ここまで歩き回れる大規模な古墳は、地元の埼玉古墳群や、神戸の五色塚古墳くらいでしょうか。

 

堀端の周回の次は、墳丘を歩きます。墳丘上にも、遊歩道が何本も通じています。

前方部と水が入った内濠

前方から後円を見る。階段が設けられた所が造出と思われる


前方部は、2段式です。前方部と後円部の境には、少し内濠側に、舞台のような造出があります。造出以外の墳丘は、クヌギアカマツを中心とした、里山のような雑木林です。

墳丘に取り付くと、堀の眺めはいまひとつです。

 

前方部から一旦下って、尾根道を登ると、後円部の頂上です。3段式と伝わる後円部ですが、さほど高くはなく、これは外から眺めた方が面白いとも思いました。

2024年4月28日(日)、紀州東照宮の宝刀を観る

鑑賞日:2024年4月28日(日)、晴れ

場所:和歌山県和歌山市

入館料:520円

 

4月28日は、和歌山県立博物館にて、特別展「紀州東照宮の宝刀」を鑑賞しました。

和歌山県立博物館

館内に入って、右手の展示室には、紀州藩の歴代の殿様たちから紀州東照宮に奉納された刀が待っています。

27の刀のうち、13は重要文化財です。

刀のほとんどは、刃を下に置く太刀です。

 

初代の殿様頼宣公は、父家康公の遺産として相続した太刀も、東照宮へ奉納しています。

 

江戸中期には、後の8代将軍吉宗公による奉納もあります。

 

刀の前では中腰にもなって、室内の照明が刀に当たる角度から鑑賞します。そうすると、刃文やキラキラとした沸が見えてきます。

 

解説文は、刃文に加えて、刀の反りの様子を述べています。反りについては、さほど注意していませんでした。そこで、今度は展示品全体を見られる場所に立って、反りも見比べます。反りは、平安時代鎌倉時代の刀に顕著です。

 

刀と共に、鞘を始めとした拵も並びます。しかし、一部の拵は、明治時代に盗まれてしまいました。明治の初期には、侍の時代の文化財が、現代よりも軽く見られていたのかもしれません。

 

拵の展示では、葵の御紋には、2種類あることにも注目しました。

 

古いタイプの御紋は、葵の葉っぱが小さく、柄の部分がはっきりしています。

 

刀鑑賞には、刀身以外にも、様々な見所がありました。

 

 

 

2024年3月4日(月)、初めての城南宮参詣(参)ー平安の庭ー

拝観日:2024年3月4日(月)、曇りのち晴

場所:京都市伏見区

神苑拝観料:1000円

 

3月4日に鑑賞した、城南宮の神苑は、ツバキの木々の先に、池と曲水が素晴らしい、「平安の庭」広がります。

曲水

池の水鏡には、松の木や神楽殿が映ります。

 

 

庭園の枝垂れウメは、まだ満開です。

城南宮の花見は、咲き足に応じて、6分咲きまでが「探梅」、6分から満開までは「観梅」、散り始めからは「惜梅」とされています。

当日の神苑は、枝先だけを観れば惜梅、地面と庭園を含めれば、観梅と見られました。

2024年3月4日(月)、初めての城南宮参詣(弐)ー神苑でしだれ梅と椿を観るー

拝観日:2024年3月4日(月)、曇りのち晴

場所:京都市伏見区

 

城南宮神苑拝観:1000円

 

3月4日にお参りした城南宮では、「しだれ梅と椿まつり」が開かれている神苑に入って、シダレウメとツバキを鑑賞しました。

 

パンフレットを手に取り、園路の始まりは、薄暗い道です。

道の両側には、ツバキの木々が並びます。ツバキの種類は、パンフレットを読んでも覚えられない位の多さです。花の色形も咲き足も様々です。

木々の足元には、苔の絨毯が広がります。城南宮での花見において、苔は大変重要な役割を務めています。

 

目の前が少し明るくなり、園路から緩やかな築山にかけて、紅白の枝垂れウメが花を咲かせています。枝に付いている花々は、満開のピークを過ぎました。

苔の上も花びらで華やか

咲き終わって散った花びらは、そのまま苔の上に薄く積もって、花便りで記されている「梅の絨毯」が出来上がりつつあります。

 

ここでは、斜面の下から築山の頂上を見上げるように花を観ます。そうすると、枝先も地面も華やかに見えます。

 

枝垂れウメの次は、再びツバキが現れます。

 

苔の上の椿

ツバキの花にも、苔の上に落ちて、まるで苔に根付いたかのように花を残している種類があります。

 

ツバキの木々は、本殿の裏手にも続きます。

ツバキの品種には、名前に「月」、「日」、「星」が入っているものがあります。

 

神社の神紋にも、月、日、星が描かれていまることに気づきました。