見学日:2024年1月21日(日)、雨
入館料:640円
1月21日は、魚津の埋没林博物館を初めて訪れました。
博物館は、魚津駅から15分ほど歩き、漁港のすぐ東に建っています。
埋没林は、港を造った時に発掘されました。
博物館に入って2つ目の受付でチケットを提示すると、10時半から2階のハイビジョンホールにて、蜃気楼と埋没林に関する動画の放映があることを教えてもらいました。
これは良いタイミングであると思い、埋没林の現物を観る前に、動画で予備知識を得ます。
動画は、蜃気楼、埋没林の順に、それぞれ約10分の長さです。最後のテロップまで見ると、博物館が、日テレ系の地元局KNBの技術協力で制作したことが分かりました。
動画を通じて知った、蜃気楼が見える仕組みは、この後に少し役立ちます。
また、去年の夏に入善で観た沢スギと埋没林にも関係があることも知りました。蜃気楼には海水が、埋没林には伏流水が関わっています。
再び1階に下りて、外の渡り廊下を歩いて、次は埋没林の水中展示室に入ります。
長方形の水槽には、大きな大きなスギの根っこが、3株見えます。水槽の底には、コンクリートやタイルはなく、直接地面と繋がっています。水は、伏流水を汲み上げての循環と、天然の湧水が混ざっています。この展示室は、地下水脈上に、三角屋根を被せたようなものです。
水槽の案内板には、元日の能登半島地震の影響を受けて、水が少し濁っている旨が書かれています。水深2m弱の水槽は、階段を下りて、横の窓からスギの根っこを観ることもできます。また、フォトスポットマークもあり、写真も撮れます。
窓にくっつくようにして、水中の根っこを見上げると、水面にも根っこが逆さに映っています。これは、展示室内の照明の光が屈折して、蜃気楼と似たような仕組みで、逆さに映るようです。先に蜃気楼の動画を見ていたことによって、埋没林を色々な角度から観て楽しめました。
水中展示室の隣は、乾燥展示室です。こちらも三角屋根の建物です。
室内には、乾燥させたスギの根っこが、2株置かれています。
水槽で観た時には、これは本当に木の根っこなのかと、思いましたが、乾燥させた株には、はっきりとした年輪があります。木の香りはしません。魚津市内では今でも、埋没林のような巨大な根っこを持つスギが自生しています。
今回は、時間と天候の都合により、発掘現場の展示と展望台の見物は諦めて、駅に戻りました。