美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2023年10月7日、藤枝の大祭りを初めて見物

昨年10月7日は、藤枝の大祭り初めて見ました。

 

岡出山(幅寄せ中)

東海道沿いの成田山にお参りして、少し街道を西に進むと、岡出山の屋台がこちらへやってきまました。車輪は木製です。

屋台は、昼休みのために、詰め所の前に幅寄せしようとしています。

幅寄せは、なかなか勇ましいものです。岸和田のだんじりと同じように、屋台の屋根にも人が乗り、屋台の前には大きな舵が付いています。舵は、若い衆が、気合を入れて左右に何度も切って幅寄せします。その間にも、屋台の中ではお囃子が続きます。

 

更に街道を進むと、下伝馬の屋台に追いつきました。こちらの屋台は、神社まで行くようです。安全のために、巡行中は役員の横や後ろを歩いて、少し離れた所で見物します。

下伝馬

屋台は動きっぱなしではなく、他の地区のものを含めて、詰め所前では何度か停まります。他の地区とは競わずに、互いに祭りを祝います。ここでは掛け声の人が、寄付をした人と組織の名前も読み上げます。その後は、踊りの披露が行われます。

 

下伝馬の屋台も追い越して、街道を左に曲がると、祭りの神様が鎮座する、飽波神社が見えてきます。

左車

鳥居の前に着くと、先程格納庫を見てきた、左車の屋台がやって来ました。屋台は、高さ制限のために、鳥居の手前で停止します。神社の社殿では、神主さんがマイクで誘導しています。神主さんの後には、何人かの役員が続き、お祓いが始まります。

飽波神社

お祓いの次は、踊りの奉納です。町では「披露」、神様の前では「奉納」です。

私は、踊りの準備中に社務所に行き、神様が描かれた御朱印を賜りました。

1曲目が終わり、2曲目は屋台から舞台が引き出されて、5歳の女の子が、お師匠さんに足元を支えられながら、「羽根の禿」を踊ります。その動きには、大変立派なものです。まるで、お師匠さんが人形を操っているようにも見えます。

踊り終わると、境内が大歓声に包まれました。最後は、少し年上の子が、「越後獅子」を踊ります。

街道へ戻る手前では、下伝馬の屋台が交差点を直角に曲がっています。これもまた、祭りの見所といえましょう。下伝馬は、無事に曲がると商工会議所の前で、神社へ入る時間まで待機します。

白子(踊りの披露)

次は、白子の屋台がやってきました。地区の由来は、伊勢の白子です。角を曲がる前には、屋台が停止して、踊りの披露が始まります。

 

屋台の後ろにはどの地区でも、別の役員が給水用の荷車を引いています。

小まめな水分補給や、役員がスマホで連絡を取り合っている様子を見ると、祭りのスタイルは時代と共に変わるものだと思いました。

 

2023年9月10日(日)、初めての福山城登城(弐)ー櫓、城門ー

登城日:2023年9月10日(日)、曇り時々晴れ

場所:広島県福山市

入場料:500円

 

昨年9月10日に訪れた福山城では、天守とともに、櫓や城門も観て歩きました。

 

城門

伏見櫓



鐘撞櫓

戦後に再建された天守に対して、伏見櫓、城門、鐘撞櫓は、江戸時代から残る建物です。

京の伏見城からの移築と伝わる伏見櫓は、小さな城の天守よりも立派な造りに見えまし

2023年9月10日(日)、初めての福山城登城(壱)ー天守に入り、天守を見上げるー

登城日:2023年9月10日(日)、曇り時々晴れ

場所:広島県福山市

入場料:500円

 

昨年9月10日は、福山城を初めて訪れました。

福山城は、昨年の築城400周年を記念して、令和の普請が行われました。

福山城平山城です。天守は、昭和20年の空襲で焼けてしまい、昭和41年に再建されました。

 

天守の中は博物館です。

展示内容は、動画の放映に加えて、VRを使用した乗馬や鉄砲の模擬体験のコーナーまであります。

 

内装については、岡山城とは異なり、板張りは施されていません。

最上層

但し、最上層だけは空調はなく、木の香りまで残っている板張りです。ここでは、柵越しに外にも出られます。

最上層から福山駅を眺める

地階には、築城時の石垣も残されています。石の中には、空襲で焼けた跡も見られました。

 

令和の普請で生まれ変わった天守で最大の見所は、外壁にあります。天守北側の外壁には、鉄板張りが復活しました。

天守北側

天守を裏から見上げると、東南西側と北側の外壁は対照的な色合いです。

 

鉄板張りは北側のみ

天守は、城郭の北側に寄っているために、防御用として、鉄板が張られたと伝わります。

 

このような造りの城を観たのは初めてのことでした。

2023年9月10日(日)、2回目の岡山城登城(弐)ー城郭巡りー

登城日:2023年9月10日(日)、曇り時々晴れ

場所:岡山市北区

入場料:400円

 

昨年9月10日の岡山城登城では、天守とともに、城郭も歩き回りました。

 

城郭が下の段、中の段、本段までの3段構えであることは、初めて知りました。

供の腰掛

供の腰掛(説明)

下の段には、侍の供の者が控えていた供の腰掛も復元されました。ここでは、中間になった気分で小休止を兼ねて、板の間に腰を下ろしてみます。

 

天守を見学した後は、中の段を歩いて、天守台を見上げてみます。

天守

天守のある、なしにかかわらず、やはり城郭がはっきりしている城は面白いものです。天守台が不等辺五角形であることもまた、天守内の展示を観て初めて知りました。

 

天守台を過ぎても、色々な石垣を見られました。




 

2023年9月10日(日)、2回目の岡山城登城(壱)ー新しくなった天守に入るー

登城日:2023年9月10日(日)、曇り時々晴れ

場所:岡山市北区

入場料:400円

 

昨年9月10日は、約20年ぶりに、岡山城天守に入りました。

烏城

今から20年近く前に生まれて初めて岡山を歩いた時に、最初に訪れた所が、岡山城天守閣でした。その天守閣が改修を行い、新たに開城しました。

先代の天守は、内装が今ひとつで、1度訪れれば十分といった内容であったことを覚えています。

 

新しい天守は、壁板の黒光りが薄日でも反射して輝いています。

金箔が新しくなったシャチホコは、キラキラです。

シャチホコ

中に入って、私が注目した所は、内装です。柱も床も壁も、大部分の表面が、板張りか木目調に変わりました。また、最上層の壁には、唐紙が貼られています。内装は、大変素晴らしくなりました。

内装

時代の流れと技術の進化を反映する形で、各層の展示内容は、動画の放映や体験型へと変わりました。動画が放映されていない部屋には、期間限定で刀が展示されています。

 

私が今日の散歩の第1候補を岡山城とした理由も、城内での刀鑑賞にありました。

刀は、吉備津彦神社の御神刀です。

刀の前では、中腰になって、刀身に照明が当たる角度で観ると、解説文に書かれている杢目も見えてきました。