入場日:2022年10月22日(土)、晴れ時々曇り
昨年10月22日は、4年前からずっと上ってみたいと想い続けてきた、太陽の塔を訪れました。
太陽の塔への入場は、30分間隔での予約制です。1回あたりの予約人数は16人です。
6日前に予約サイトを開いてみたところ、22日は午前も午後も、ほとんどの回が空いていました。
万博公園の料金所では、太陽の塔へ入場するスマホのQR画面を提示して中に入ります。
塔の入口は、芝生広場のぐるっと半周した裏側の地下にあります。
裏側には、黒い太陽が描かれています。地下の受付には、予約時間の20分前に並びます。この6日間の間に、予約は全て埋まったようです。私の前に立っていた人は、予約なしであったようで、係の人からはキャンセル待ちの受付をするように言われていました。
受付では、QRを読み取ってもらい、予約時間よりも早いものの、そのまま中に入れてもらえました。パンフレットは、入ってすぐのラックにあります。
塔内の展示は、回廊を4分の1歩いた所にて、地底の太陽ゾーンから始まります。
壁に向かって右手には土偶が、左手には復元された地底の太陽がこちらを向いています。地底の太陽は、10分弱のサイクルで、背景の照明と共に色が変わります。
ここから先は、10分間隔て10人ずつの入場制限が設けられています。
この措置は、コロナ云々ではなく、建物の構造上の理由のようです。係の人からの注意事項を聞いてから次の間に入ると、生命の樹が現れました。
木の幹から枝先までは吹き抜けで、見学者は階段を登って行きます。写真を撮れるのは、階段を上る前までです。枝のあちこちには、生物のオブジェが載っています。
階段は一方通行で、後戻りはできません。オレンジ色に照らされた壁は、コンクリート造りです。枝先の生物は、魚類、爬虫類、哺乳類へと、木の上に行くに従って進化します。
地底に入った時には、抽象的で頭が混乱しそうに見えた展示物は、階段を上っているうちに、自然環境を描いたものであるように見えてきました。
最上層は、外から塔を見上げた時に、太陽が両腕を広げている部分です。手の中は、広い登り勾配のトンネル状になっています。
片方の腕には、階段が残されています。万博が開かれていた時には、腕が大屋根への連絡通路や非常通路として機能していたようです。
万博の開催は、私が生まれる前のことゆえに、どのような風景であったのかは、全く想像できません。もしも、生まれる前の世界を訪れることができれば、私は真っ先に、1970年の万博会場を歩いてみたいものです。
復路は、螺旋状の階段を、展示パネルを見ながらゆっくりと下ります。
壁には、階数が表示されています。現在見学できる塔の最上層は概ね、天井が低いビルの13階辺りに相当するようです。窓のない塔ゆえに、上っていた時には、そこまで高い所であったことは、ほとんど気付かずにおりました。
塔を出た後は、まるで寺の胎内くぐりをした後のように、肩の力が抜けて、少し軽やかな気分になりました。