美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2023年10月23日、2度目の東寺参詣記録

昨年10月23日は、東寺道を歩いて、約3年半ぶりに、東寺へお参りしました。

寺へは、東門から出入りしました。

 

9時前の境内には、拝観受付にも行列はなく、まだまだ空いていました。

五重塔

まず、五重塔見物は、塔から少し離れて、瓢箪池の辺に立ってみます。

池の水面には、逆さ五重塔が映っています。写真を撮ろうとすると、サギがこちらに飛んできました。

 

金堂

次は、東寺の本堂に当たる金堂に入ります。

堂内では、御本尊の薬師さんと日光・月光の両菩薩が待っています。薬師さんの台座は、十二神将が担いでいます。

薬師さんのお顔を見上げると、その様子は、参拝者の心身の悩みに耳を傾けて、ずっと聴き続けているように見えます。そうした御姿を見られただけで、私には有り難く感じられました。

 

講堂

金堂の裏手には、講堂が建っています。

堂内は、大日さんを中心とした、立体曼荼羅です。前回の拝観では、脇に居た仏さんの多くが、上野へ出張中でしたので、「全員集合」の立体曼荼羅を観るのは、これが初めてです。

如来部にいらっしゃる仏さんの配置は、五重塔の初層と同じです。仏さんは、インド系の顔立ちも含めて、様々な表情をしています。曼荼羅は、個性の集合ともいえます。

 

食堂

有料の区域を出た後は、食堂に立ち寄ります。

食堂の前では、蝋燭に火を点して、香炉に太い線香を立てます。

 

堂内には、御朱印の受付があります。受付には、10人ほど先客が並んでいるものの、時間には余裕があるので、私も列に並び、薬師さんの御朱印を賜りました。

 

大師堂

東寺詣での締めくくりは、拝観券にも書かれている通りに、弘法さんが住まう大師堂に上がらせてもらい、合掌して挨拶をしておきます。

 

金堂、講堂、食堂と比べると、こちらのお堂は御殿のような造りです。

 

帰りは再び東寺道を歩来ます。門を出て、東へ向かって歩き始める時には、建物と建物の隙間に、わずかに東山の峰を望めました。

 

 

拝観日:2022年10月23日(日)、晴れ

場所:京都市南区

東寺金堂、講堂拝観料:500円