美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2023年9月9日(土)、半田山植物園のナイトガーデンでオニバスの開花を観る

鑑賞日:2023年9月9日(土)、曇りのち時々晴れ

場所:岡山市北区

入園料:310円

 

昨年9月9日は、岡山の半田山植物園を訪れました。

植物園では、3日間限定で、18時からナイトガーデンが開かれました。

 

18時過ぎに植物園に着くと、受付には行列ができていて、入場するまでには、10分ほどかかりました。

 

ナイトガーデンでは、歩くことができる園路が制限されています。植物のために、照明はほとんどなく、足元に小さなLEDランプが灯されているだけです。そのために、入園者も、懐中電灯の持参が推奨されています。

 

園路は、バラ園を挟む形で、温室までひたすら階段道を歩きます。蒸し暑い温室の中は、半ば素通りして折り返します。空は段々と暗くなり、空気も幾分涼しくなりました。今度は、下りの階段道です。

 

ナイトガーデンで最大の見所は、オニバス池です。

池には、4株のパラグアイオオオニバスが植えられています。

 

当日は、株Bが2日目、株Cが1日目です。花が開き始める時間は、18時51分と案内されています。

池の辺りでは、案内係の人が、パラグアイオオオニバスの生態や開花時間について、話を続けています。パラグアイオオオニバスの花期は、たったの2日間です。

 

オニバス池では、花が開くまでは、照明の使用は禁止です。この花は大変神経質で、花が開く途中で光を当てると、そこで止まってしまうそうです。

株B



株Bが開き始める

先に開いている株Bは、花びらがまるでイソギンチャクのようにひらひらしながら開いているように見えます。係の人曰く、株Bは20分かけて開花を完了させるそうです。

辺りは真っ暗になり、肉眼でも株BもCも見えにくくなりました。

 

Bの方からは、ホオノキの花に似た、甘酸っぱい香りが届きます。

Bが照らされる

Bから香りが届く



開花時間から20分余りが過ぎ、係の人はまず、Bを照らしました。30分前と比べると、ずいぶん花全体が華やかになりました。その華やかさは、熱帯スイレン3株分はあります。

 

花期を終えたA

続いて、既に花期を終えた株Aも照らされます

 

株Aのような形のパラグアイオオオニバスは、10数年前に、夢の島の植物園でも観たことがあります。しかし、株Bのように、花の中心部分まで観たのは、今回が初めてのことでした。

 

池の周りには、更に多くの観客が集まって来たので、株Cの立ち会いは省略しました。係の人の説明によると、CはBよりも花が大きいために、開花の完了が遅れているとのことでした。