美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2018年8月4日、「触りがいのある犬」を手で鑑賞

昨年8月4日に訪れた兵庫県立美術館での美術散歩の後半は、「県美プレミアム」の会場へ向かいました。

数ある作品の中で、特に面白かったものは、「触りがいのある犬」でした。

作者の中ハシ克シゲ氏は、手でお犬様に触れた時の感触を、出来る限り忠実に再現することと、目の見えない人にも作品を楽しんでもらうことを目的に、敢えて目隠しをして創作に励んだといわれています。

私も実際に、アイマスクを着用して、点字ブロックを頼りに展示室を歩き、お犬様に触れてみました。
触れた後にアイマスクを外してからもう一度触ってみると、全く違う感触でした。

恐らく、視覚だけを頼りに作品を作れば、表面のゴツゴツ感というか、お犬様の骨格は、ここまで表現できなかったと思われます。

作品を観ることに加えて、触ることのできる美術散歩は、大変面白いものでした。


鑑賞日:2018年8月4日(土)、晴れ
鑑賞場所:兵庫県立美術館(神戸市灘区)
鑑賞料金:500円