美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2020年8月8日、「西国三十三所 草創1300年記念 聖地をたずねて―西国三十三所の信仰と至宝―」を鑑賞

昨年8月8日は、京都国立博物館を訪れて、コロナ渦で開催が延期となっていた、西国三十三所の特別展を観ることができました。

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京都国立博物館

鑑賞に際しては、前売り券をネットで購入しました。
受付では、検温を行い、スマホの画面に前売り券のQRコードを呈示します。

展示品は主に、西国三十三所の寺が所蔵している、観音様を始めとした仏像や書画です。

これらは、個々の寺へお参りに行ったとしても、常時展示されているものではないので、今回の特別展は、大変貴重な機会といえます。

 

展示品の中では、画が占める割合が多いように見受けられました。
序盤は、地獄絵に始まり、西国を開いた徳道上人や花山法王の肖像画と続き、
中盤からは、各札所の縁起絵巻、曼荼羅、境内図が目立ちます。

写真や動画のない時代には、巡礼する人にとっても、これらの画は情報源として役立ったのでしょうか。

また、自然災害や戦災で焼けてしまった寺の姿を記録する役割も、これらの画には見出せると思います。

展示室内にはまた、三十三所の概要についても、パネル展示されています。
西国を1度結願した私は、それらの寺へは必ず1度はお参りしていますので、パネルの1つ1つを観ながら、その時の天候から寺の様子、交通手段、何を食べたか、ということまで、少しずつ懐かしく思い出してみました。

展示の終盤は、各所から集まった観音様が勢揃いです。さすがに御本尊様はお出かけできないようで、御前立ちや本尊以外の仏様がやって来ました。
私が特に注目してしまうのは、十一面観音のそれぞれのお顔立ちです。今日は、どの観音様も、穏やかなお顔立ちに見えました。

最後は、ミュージアムショップに立ち寄りました。
この手の展覧会では毎回買っているクリアファイルは、札所の本尊を務めている、7種類の観音様のクリアファイルと、絵巻物が19箇所の絵巻物がプリントされたクリアファイルを選びました。

更に今回は、帳面が和紙で綴られた、西国専用の納経帳まで買ってしまいました。
翌日からは、こちらの納経帳を片手に、2巡目の巡礼に出かけました。


鑑賞日:2020年8月8日(土)、晴れ時々曇り
観賞場所:京都国立博物館京都市東山区
料金:1400円(前売りオンラインチケット)