美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2019年2月16日、京都の本法寺で、長谷川等伯の作品鑑賞

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190216本法寺

2月16日は、「京の冬の旅」の文化財公開において、本法寺を訪れました。

こちらの展示室では、長谷川等伯の画が公開されました。
等伯の画を観るのは、同じ京都の智積院以来でした。

本法寺で公開されていた主な画は鑑賞順に、
1つ目は、息子らの死を悼み、晩年に描いた涅槃図の複製品、
2つ目は、水墨で描いた、鋭い角の雄の龍、
3つ目は能登から京都へ出てきて間もない頃に描いた、日堯上人の画でした。

3つの画を観比べてみると、日堯上人の画は、精巧な筆遣いですが、手先だけで描いた様に思われます。
龍の画からは、手先に加えて、等伯の上昇志向の強い気持ちが伝わってきます。
涅槃図はもはや、等伯の執念と気迫だけで、高さ10m弱の画を描いてしまったように感じられました。

気迫で描く等伯の作品は、観ているだけで勇気付けられます。

鑑賞日:2019年2月16日(土)
鑑賞場所:本法寺京都市上京区
京都<<烏丸線>>今出川本法寺

拝観料:600円