登城日:2023年8月4日(金)、晴
天守閣入館料:410円
昨年8月4日の夕方は、1年ぶりに、和歌山城の天守へ登りました。
天守閣は、「納涼ナイター」として、20時まで開門していました。
天守台への石段を登り、二の門から天守に入ると、正面右手には大天守、左手には小天守が建っています。たとえ再建であっても、連立式天守の和歌山城は、外から見ても、中を歩いても面白い建物です。門に置いてあるパンフレットは、以前よりも充実した内容となりました。
天守内の順路は、時計回りです。大天守が入口で、小天守、大天守の最上層、多門、二の門の楼上、二の門櫓、多門、乾門、多門、御台所が出口です。
大天守の最上層の回廊に出ると、西側には紀ノ川の河口と西日を望めます。
昨年夏の登城の時よりも、今回は青空が広がっていました。
大天守以上に海風が強い所は、更に風上に建つ、二の門櫓です。
櫓の上層には、先客は誰もいません。格子窓の前に立つと、黒潮に運ばれたであろう涼しい海風が入ってきます。無心で10分ほど外を眺めているうちに、汗はほとんど乾いてしまいました。
乾櫓と埋門の間の多門には、城が一般公開されて150年を記念して、特別展示が行われています。
時代が明治に変わり、殿様が東京へ移った後の城は、陸軍の管理となりました。その後に、県が公園として整備した時に、初めて一般の人も城に入れるようになりました。更に時が過ぎて、城内は県営から市営へと変わりました。城の歴史は、殿様がいなくなっても、今日までずっと続いています。
帰りは、夕涼みをした二の門櫓を背にして、新裏坂の急な石段を初めて下ってみます。城郭の西側を歩くのも、今日が初めてです。和歌山城内には、歩けば歩くほどまだまだ発見がありそうです。