美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2019年8月7日、横浜美術館で「原三渓の美術 伝説の大コレクション」を観る

横浜の三渓園の「三渓」とは、造園した原三渓に由来すること、その三渓は、多数の美術品を収集していたことを私が知ったのは、この夏になってからです。

 

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横浜美術館

 

その三渓のコレクションが、各地の所蔵場所から横浜へ集まるという情報を得て、できれば平日の空いている時に、横浜を訪れたいと思いました。

 

今回の展示の主催者に名を連ねている日経新聞は、8月2日の文化面にて、三渓の特集記事が掲載されました。

 

館内の展示は、プロローグを含めて、5章で構成されていました。

 

第2章では、平安時代に描かれ、刻まれた仏様の表情や、江戸時代に描かれた、応挙の作品には、特に見入ってしまいました。

 

第4章では、三渓自身の書画作品が並べられています。

画では、ハスの花が活き活きと描かれていました。

書の筆捌きからは、三渓の大らかさと芯の強さの両方が垣間見られました。

 

第5章では、三渓の元でも創作に励んだ、大観の「柳蔭」が、他を圧倒していました。

 

 

コレクションと共に、興味深かった展示品は、三渓関連文書です。

そこには、三渓自筆とされる、作品の買入れ記録、蔵書の目録といったものが観られました。

 

こうした記録は、後の時代においては、コレクションと同じくらいに価値あるものといえます。

三渓さんの詳細な記録集に私も倣って、鑑賞記録はどんな駄文であっても、綴っておきたいと思いました。

 

 

鑑賞日:2019年8月7日(水)

観賞場所:横浜美術館

料金:1600円