金色に輝くお釈迦様、全てを悟ったような表情をした、本物の重源上人坐像、朗らかな表情をした、木彫りの弥勒菩薩坐像といった展示品は、国宝に指定されています。
それぞれの彫物の表情に注目してみると、様々な違いがあって、大変興味深いものでした。
今回の展示ではまた、東大寺と東北との関わりについても学ぶ良い機会でした。
例えば、今日でも、お水取りで用いられる衣は、県南部の白石で漉かれた和紙を用いているそうです。
仙台駅の東口近くに建つ、東北福祉大のギャラリーでは、「東大寺と東北」との関連展示として、小泉淳作が描いた、東大寺の襖絵が展示されています。襖絵には、ハスの花を描いたものと、サクラの花を描いたものの2種類が飾られています。ギャラリーの真ん中に立って、ハスやサクラの襖絵を見渡すと、大変清々しい気分になりました。
鑑賞日:2018年4月30日(月)、晴れ
経路: