美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

6月17日、龍谷ミュージアムにて「お釈迦さんワールド ブッダになったひと」を鑑賞

6月17日は、京都の龍谷ミュージアムで開かれていた、「お釈迦さんワールド」の展示最終日に間に合いました。

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この企画展示のことは、後援者に名を連ねている、α-Stationの番組で知りました。
お釈迦「様」ではなく、お釈迦「さん」と題する所が、お寺や神社をさん付けする、京都らしさともいえます。

美術館の入口は地下にあります。そこから2階、3階へと、展示室が続きます。展示室の冒頭に書かれていた通り、お釈迦さんの生涯については、余り知られていないと思われます。
私自身は多分、歴史の授業で習ったことを忘れてしまったのですが、お釈迦さんが紀元前の5世紀から4世紀にかけて生きていたことは、こちらで改めて知りました。

序盤の展示物は、お釈迦さんの生まれたインド以外にも、ギリシア西アジア、中国における金属器、陶磁器、貨幣が並びます。それらの3分の1は、岡山のオリエント博物館の所蔵品です。
お釈迦さんと同時代に、他の地域でも思想家が現れたことも、興味深いものでした。

次の展示は、お釈迦さんの生涯を描いた仏伝の浮彫と、手塚治虫作品の『ブッダ』の原画の一部が観られます。
但し、お釈迦さんの生涯については、後の時代の脚色が多いそうです。

良いか悪いかは別として、仏教がインドから、風土の違う中国や日本に伝わるに当たっては、多少の脚色も、在来の文化との習合も必要であったものと考えられます。

例えば、各地で描かれ、刻まれてきたお釈迦さんの顔形が、それぞれの国で異なっていることも、お釈迦さんの思想が、それぞれの土地に住む人と習合して行ったといえましょう。


鑑賞日:2018年6月17日(日)
鑑賞料金:1200円