拝観日:2022年1月9日(日)、晴れ
拝観料:800円
今年は2年ぶりに「京の冬の旅」の文化財特別公開に出かけることができました。
1月9日は、東福寺を訪れました。
東福寺の法堂は、京の冬の旅では初公開でした。
法堂は、以前登ったことがある、三門の奥に建ちます。
法堂は、昭和9年の再建です。
先代の建物は、明治時代に火事で焼けてしまいました。
畳敷の受付では靴を脱ぎ、冷たい瓦敷きの法堂へは、更にスリッパに履き替えます。
お堂の正面には、黄金色のお釈迦さんが立っています。
お釈迦さんは、参拝者を眺めながら、ご自身も何かを考えているようなお顔立ちに見えました。
ガイド氏によると、火事で焼ける前の御本尊は、大仏さんのような坐像であったそうです。
御本尊に向かって右側には、焼け残った大仏さんの手を拝むことができました。
手の大きさは2mもあります。手は優しく丸みを帯びていて、当時の大仏さんが穏やかなお顔立ちをしていたのではないかとも想像してしまいました。
御本尊や大仏さんよりもびっくりするような大きなものは、天井に描かれた龍でした。
辰年の私は、場所を変えて、何度も何度も龍を見上げます。
こちらの蒼龍図は、堂本印象の筆によるものです。龍の表情は、我々人間を睨みつけるほどの凄みはなく、お釈迦さんと同じように、小さく口を開けて、何かを語りかけているようにも見えました。