6月30日の午前中は、呉の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)を訪れることができました。
ミュージアムのロビーは、国内外の来館者で賑わっています。
常設展示室の入口は吹き抜けとなっていて、そこには、実物の20分の1サイズの戦艦大和が現れました。
大和の前では誰もが立ち止まり、スマホやカメラを取り出します。
常設展示では、海軍の鎮守府が置かれてから現在に至るまでの呉の歴史を学べました。
今年は、呉に鎮守府が置かれてから130年目に当たります。
130年間の歴史の中でも、人々が注目する所はやはり、戦艦大和の建造から沈没に至るまでの歴史です。
私が興味深く見入ったものは、計画から完成までの工程と技術です。大和で培われたモノつくり技術は、産業の枠を超えて、後世に引き継がれているといえましょう。
大和の隣の部屋には、実物を修復した零戦と特殊潜航艇が待っています。
零戦は、中島飛行機の製造です。
企画展示は、2つ開かれていました。
1つは、原爆投下直後の広島へ、京都や呉から調査へ向かった人々の手書きの記録です。
もう1つは、大和と武蔵が沈んだ場所での潜水調査の記録です。
大和の潜水調査から引き上げられた物も並べられています。鹿児島沖に沈んでいる大和の船体が、かなり散らばっていたのは意外でした。金属類が腐食していた中で、碍子だけは原形をとどめていました。
大和ミュージアムでは見所が大変多く、予定を大幅に超えて、2時間近くも過ごしてしまいました。