美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2022年1月9日、「京の冬の旅」で東福寺を特別拝観(後編)ー東司ー

拝観日:2022年1月9日(日)、晴れ

拝観場所:京都市東山区

拝観料:800円

東司(入口)

1月9日に訪れた、東福寺での特別拝観は、法堂を後にして、次は東司へと移りました。

東司の場所は、参道を挟んで山門の西隣、禅堂の南側です。

 

東司の中でも、ガイド氏の説明に耳を傾けます。

江戸時代に改築された東司は、大正時代まで使用されました。

 

東司(内部)

中に入ると、通路の左右に小、大の穴が掘られています。左手は小、右は大です。大の方は、そのまま農家が引き取って畑の肥やしとなったそうです。

東司(手洗い)

禅の道場では、食事、風呂、便所は全て黙って済ませます。

東司においても、坊さんが一斉に用便する時間が決められていたことに加えて、様々な作法があったとされています。

今回の拝観を通じて、手洗い用には、水を沸かし、石鹸の代わりには木の実が使われていたことが分かりました。禅寺の修行生活には、無駄なものが一切ありません。

 

拝観後は、現役の東司にも立ち寄って、姿勢を正して用を足しました。