訪問日:2023年5月14日(日)、曇り
入館料:210円
5月14日は、秋田の赤れんが郷土館を訪れました。
重要文化財の赤れんが郷土館は、明治45年に建てられた、元の秋田銀行の本店です。
受付がある館内のロビーは、広々とした2階までの吹き抜けです。こちらには、銀行の営業窓口らしき囲いが残されています。
ロビーの奥には、頭取室と金庫があります。建物の内装は漆喰と板壁です。ガラスは少し凸凹した、大正ガラスと見られます。
2階への階段は、石造りです。また、2階の貴賓室は床、壁、天井に至るまで、見事な装飾です。
繊細な装飾が施されていることに加えて、耐震のために、基礎工事は長い日数をかけて行われたことが展示されています。これによって、建物は秋田市内を襲った大地震でも壊れませんでした。
郷土館の隣の建物には、企画展示室があります。
今回の企画展示は、久保田から秋田への移り変わりです。久保田城が、千秋公園として整備された歴史も紹介されています。
佐竹の殿様が治めていた江戸時代まで、城は久保田城、藩は久保田藩でした。久保田は市街地近辺の地名、秋田は久保田を含む地域全体を指す地名であったことを知りました。
企画展示室の古地図は、時系列で並んでいます。室内では、駅から、千秋公園を経て、ここまで歩いてきた街並みと地図を、頭の中で重ね合わせてみます。
1つ上の階では、地元の版画家の勝平得之が、城と城下町の風景を描いた作品を鑑賞できました。作品を観ているうちに、冬の秋田も歩いてみたくなりました。
赤れんが郷土館を訪れる前には、まちなか観光案内所の前も通りました。こちらは、明治34年に建てられた、県内初の煉瓦造りの百貨店です。