6月16日は、信州小布施の北斎館を訪れました。
北斎の描く漫画とは、漫然と人や花鳥風月を描いたものであり、弟子への教科書の意味合いもあったそうです。
今日の漫画のように、ストーリーを練りに練って、連載するのではなく、漫然と描くという姿勢には、私も共感できます。
漫然と描かれている画であっても、それぞれに表情や動きが豊かで、観る者を愉快な気分にさせてくれます。
また、筆遣いは繊細です。
館内展示の後半は、漫画から肉筆の人物画、風景画へと移りますが、いずれの作品にも、筆遣いの繊細さと、観察力は一貫しているように感じられます。
企画展示室を出ると、常設の展示室には、祭りの屋台が2台展示されています。屋台の天井絵も、晩年の北斎が描いた作品です。
天井絵の1つには、龍が描かれています。その姿は、晩年の作品とは信じられないくらいの力強さでした。
鑑賞日:2016年6月16日(土)
観賞場所:長野県小布施町
鑑賞料金:1000円
経路: