昨年7月29日の午後は、名古屋の徳川美術館を再び訪れました。
館内では、企画展と特別展がそれぞれ開かれていました。
1. 企画展:「英雄たちの戦国合戦」
展示内容は、信長から家康の時代に至る、武将やその家来達の愛用品や古文書の展示でした。
これは、この刀が実際に使われていたことの証だそうです。1点の傷のない刀よりも、こうした刀の方が、歴史の生き証人としては、はるかに価値があります。
正宗といえば、筆まめな人物でもあります。こちらでは、娘に宛てた手紙を観ることができました。
以前、仙台の博物館で観た、家来宛の書状とは異なり、こちらは平仮名交じりの、愛情あふれる筆遣いに見えました。
2. 特別展:「名刀紀行―五箇伝巡り―」
今回の徳川美術館訪問にて、楽しみにしていたのは、企画展よりもむしろ、こちらの特別展でした。
五箇伝の「五」とは、山城、相模、備前、大和、美濃を指します。
しかし、企画展が予想以上に見所が多くて時間を割き過ぎてしまったために、後半の名刀展示の部屋に入ると、閉館30分の放送が入ってしまいました。
それでも、相州刀の沸えや、刀身の分厚い大和、美濃の刀は、立ったり中腰になったりと、じっくりと体勢を変えながら集中して鑑賞して来ました。
徳川美術館や、午前中の文化博物館に限らず、最近訪れる美術館・博物館では、予定していた以上に時間が掛かってしまうという、うれしい状況が続いています。
鑑賞日:2018年7月29日(日)
経路:
鑑賞料金:1400円