美術館と博物館等の散歩記録

美術館、博物館、寺社の宝物館、特別拝観、各地の特別公開を綴ります。

2018年8月26日、「激動の幕末 長州藩主毛利敬親」を観る

昨年8月26日は、山口県立美術館にて、標記の企画展示を鑑賞しました。
この展示は、当日が最終日でした。

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吉田松陰高杉晋作木戸孝允や、その後の時代に総理大臣を務めた伊藤博文山県有朋といった人物と比べると、殿様の生涯についてはあまり知られておらず、この企画展示は必ず観ておこうと思った次第です。

展示室は、毛利家の祖先に始まり、敬親公の生涯、殿様を取り巻く長州出身の人物、写真パネル、江戸時代に作られた長州藩領の模型も見られました。

更に、展示品には、書画骨董が並びます。
私はやはり、この手の展示になると、特に書に関心が向いてしまいます。

毛利敬親吉田松陰高杉晋作木戸孝允の4名の書を比較すると、それぞれの性格が分かってきそうでした。

殿様の字は細くふにゃふにゃとした、おおらかな感じの書、
松陰先生は堅物で完ぺき主義、
高杉晋作は、状況に応じて異なる筆遣い、
木戸孝允の書からは、遊び心に富んでいて、殿様に次ぐおおらかさが垣間見られました。

殿様の周囲に、身分を超えて様々な人物が集まった背景も、殿様の人柄に拠る所が大きいと考えられます。

やはり、パンフレットに書かれていた通り、「この主君なくしては、松陰も木戸も高杉も活躍できなかった」といえましょう。


鑑賞日:2018年8月26日(日)、晴れ
観賞場所:山口県立美術館(山口県山口市
鑑賞料金:1300円

経路:
新山口<防長交通111系統>市民会館前→県立美術館→市役所前<防長交通112系統>新山口